ぶちまけぶろぐ

メサイア好きすぎ芸人

わかりやすい!〜「メサイア」人物紹介②〜

 

前回アップしたこちらの記事をたくさんの方に見ていただいたみたいで、誠にありがとうございました。

 

genkinaotaku.hatenablog.com

 

 

 

前回はサクラ側を主に紹介したので、今回はサクラに敵対する側や、とりまく環境にいるキャラクターを紹介していきたいと思います。

またお付き合いいただけたら嬉しいです。

 

 

 

まず一番最初にご紹介したいのが

三栖公俊・周康哉

 

メサイアシリーズにおいて1作目〜(9作目だけを除いて)10作目まで全てに関わっている人物です。

 

この二人、“メサイア”の関係性とは真逆にあるような二人で、役者本人もおっしゃっていましたが“アンチメサイアのような関係性。

 

作中で、周がサクラに対し「互いの過去を知らないと成立しない、薄っぺらい関係じゃねぇんだよ。お前らと違ってな」と言う台詞があるなど、サクラの"メサイア"という関係性を嫌っている様子もあります。

 

サクラ候補生たちは自分の中に“芯”を見つけられずにいて、自分のメサイアと出会い“芯”を見つけて成長していくパターンが多いんですが、三栖・周は最初から自分の中にある“目的”がブレずに、なおかつ“目的”を達成するためだけに今までないがしろにしていた部分で“守りたいもの”が出来て、成長していく。そんな違いがあると、個人的には感じています。

 

 

※以下、結構なネタバレを含むので、自分で二人の関係性を知っていきたい方はご遠慮いただいたほうがいいかと思います。

 

 

 

 

組織の名前がいくつか出てきますので、こちらも合わせて思い出していただけるとわかりやすいかと思います。

 

 

genkinaotaku.hatenablog.com

 

 

 

 

 

三栖公俊(みす きみとし)/中村龍介

幼い頃はシングルマザーの母親と妹と3人で暮らしていたが、貧しい暮らしに限界を迎えた母は、一家心中を目論む。死に間際に母が「生きたい?一人でも」と問いかけたことに対し、「生きたい、一人でも」と、家族と死別し一人だけ生き残り、「究極の平等」を目指す革命家となった。

 

テロ組織「評議会」の幹部。このときから主に周と行動を共にしていた。

革命のためには手段を選ばない非情な男に思えるが、周との関係が深まっていく上で、三栖の人間性が見えてくるようになる。

 

 

 

周康哉(あまね やすちか)/玉城裕規

大病院の経営や世界に名を轟かす複合企業ファーストバンクの元後継者。幼い頃から厳しく育てられ、父に反発し家を出て評議会に所属し、ありあまる財産を評議会へと流していた。

 

感情の起伏が激しく、スリの腕が良いなどお坊っちゃまとは思えない行動が多いが、賢い一面もあるため心の中が読めない存在。人間を利用できる駒としか思っていなかった男が、三栖と出会い、そして自分の知られざる生い立ちを知ることで変わっていく。

 

 

 

 

↓以下、二人の大まかな活動の変化↓

メサイアを途中から見たけど、「二人の状況がよくわからなかった」って人にはオススメかもしれないです。

 

三栖と周は、最初は「評議会」というかなり大きなテロ組織に所属。

その中では、三栖が上司で周が部下のような関係性で、この時点では互いを利用できる存在くらいにしか思っていなかったと思われます。サクラ側から見ても、サクラ候補生を人質にとっていたりしたので、「敵」として登場。

【銅ノ章】・【漆黒ノ章】・【白銀ノ章】

 

その後、「評議会」を二人で抜けて、三栖の目指す革命を成し遂げるために周と二人でフリーの革命家として活動をしていく。このとき、元公安四係サクラ候補生でもある白崎護四係高野優太との出会いをきっかけに、二人は一時的に公安四係に所属。

 

しかし、とあることをきかっけに周は三栖の前から姿を消してしまう。

周は自分の目的のために、三栖は革命と周のために動き始める。

三栖は一時的にサクラ側にも協力するなど、このあたりからサクラが敵というわけではなくなってきます。

【紫微ノ章】【影青ノ章】【翡翠ノ章】【鋼ノ章】【深紅ノ章】

 

 

ここまで説明してしまうと、二人を見たいのであれば「後半から見ても大丈夫か」と思うかもしれませんが、実は三栖が周を、周が三栖を見る目が一番大きく変化するのは序盤の【銅ノ章】〜【白銀ノ章】なんです。二人を知る上では必見だと思うので、ぜひ見ていただきたいです。

 

 

そうして、三栖と周が二人で目指した革命はどうなるのか。

ぜひ、先日DVDが発売になりました

メサイア外伝 極夜ーpolar nightー】

をご覧ください。

 


「メサイア・プロジェクト」の劇場版第4弾!映画『メサイア外伝 -極夜 Polar night-』予告編

 

 

 

 

 

「評議会」に所属する他の人物も紹介していきたいと思います。

 

 

桧賀山純也(ひがやま じゅんや)/池田純矢

ジャーナリストとしても活動する革命家。北方連合とも繋がっていて、評議会とサクラ、どちらにも不利益をもたらす情報を流すなど、混乱を楽しむ非情な男。

 

大葉傑(おおば すぐる)/山田諒

桧賀山を信じて下につき一緒に活動している。

 

→【銅ノ章】【漆黒ノ章】で登場

 

余談ですが、メサイアって、対になる存在が1作ごとにつくられているんですけれど、ここの桧賀山・大葉は三栖・周と対になっているんですよね。

 

 

 

堤貴也(つつみ たかや)/井上和彦

評議会のトップ。様々な思想はいずれ1つになるという「ユニフィケーション・ワールド」を提唱し、組織を大きくした。人を惹きつけるカリスマ性を持っている。後に評議会を裏切り北方連合の幹部へと就任し、評議会は壊滅の危機に晒された。己の子供は利用価値のあるモンスターとして育て、過去には自分の妻をも実験台にする人体実験を行うなど、非情で冷徹な男。

周康哉の実の父。

 

→【白銀ノ章】【深紅ノ章】

 

 

 

御伯省吾(みかみ しょうご)/藤田玲

評議会の幹部。穏やかかと思いきや突然非情になるなど、心の中が読めない。評議会の中にも派閥があり、工藤派と小競り合いを続けていた。

 

工藤祐(くどう ゆう)/松本寛也

 評議会の幹部。御伯派と対立。高学歴のお坊っちゃまだが、物事を上手くすすめるためにはプライドを捨て土下座も平気でする。喧嘩は強くなく、頭脳を使って自分の信じる思想のために、そして壊滅寸前の評議会を守るために活動している。

 

定石充(さだいし みつる)/  六本木康弘

岸谷 利也(きしたに としや)/ 新井健太

もともとは御伯派であったが【紫微ノ章】からは工藤のもとにつき、工藤を守りながら壊滅寸前の評議会を支えている。「どちらの方が強いんだ?」と聞かれると、互いに絶対に譲らない。

 

→【白銀ノ章】【紫微ノ章】

 

 

 

堤嶺二(つつみ れいじ)/平野良

堤貴也の息子。人並み外れた頭脳を持つ天才で、「サヴァン症候群」という多大な情報を一気に自分の中に取り込める能力を持ち、謎を解明したり未来を先読みすることができる。以前は父の操り人形となりテロ組織を率いるなどしていて刑務所に収容されるが、国にとって必要な存在であるため、情報に触れなくていい空間で厳重に警護されながら過ごしている。凡人にとっては不思議な言動や行動が多い。

周康哉の実の兄。

 

→【紫微ノ章】【鋼ノ章】

 

堤貴也と堤嶺二、実は周の父と兄であることが【紫微ノ章】で判明します。周は三栖と共に四係に入りますが、三栖には内密にしながら堤貴也のことを独自に調べていくと、ずっと憎かった父は自分を買い取っただけの赤の他人であったこと、実の母親が実の父の手で人体実験の道具にされていたことを知ってしまう。それから周は堤貴也への復讐を果たすために動き始める。

詳しくは【影青ノ章】〜【深紅ノ章】までをご覧ください。

 

 

 

 

 

 

次に「北方連合」に登場する人物を紹介していきます。

ひとえに「北方連合」といいましてもその中に「クァンタムキャット」「ボスホート」という組織が登場します。

 

「クァンタムキャット」

クァンタムキャットとは猫の名前をコードネームとする北方連合内のテロ組織。日本を重点的にこの世界を核の炎で焼き尽くす計画を立てている。

 

「ボスホート」

北方連合版のチャーチのような組織。北のスパイ養成機関。こちらも二人一組となりミッションを遂行する。

 

 

我妻鉱太郎(あがつま こうたろう)/ 金山一彦

元公安四係。白崎護を育てた男でもあるが、死の偽装をし北方へ渡る。

 

ハングドマン/村田充

北方から与えられた名はハングドマン「クァンタムキャット」でのコードネームはペルシャ

予測のつかない攻撃をする凄腕。破壊思考があり、相方であるザ・タワーからそこまでする必要はあるのかと問われても、非情な行動をとる。

 

ザ・タワー/岩永洋昭

北方から与えられた名はザ・タワー。「クァンタムキャット」でのコードネームはシャム

こちらもハングドマンと同じく長身の凄腕。ハングドマンが有賀や悠里に盛った毒の解毒剤を去り際に渡すなど、北方に所属しながらも必要以上の殺しはしないように見受けられる。

 

ハングドマンとザ・タワーも「ボスホート」の卒業生で二人一組で活動している。

→【鋼ノ章】【深紅ノ章】

 

 

 

芹沢/寿里

本名は御津見倧(みつみ そう)御津見珀の実の兄。幼い頃北へ誘拐されてから北でスパイに育てられる。巧みな言葉で相手の精神を操ることができる。

→【影青ノ章】【翡翠ノ章】

 

 

 

チェーカー/荒木健太朗

 本名は雲井蓮(くもい れん)。加々美いつきの育ての親。

ワールドユース時代、一嶋晴海とは同期で共に人工知能の研究を行うなど協力関係にあったが、一嶋を裏切り北方へ。人間の脳にチップを埋め込み操ることができるモンスター“スペクター”を生み出す。

 

サリュート/山田ジェームス武

「ボスホート」の一員。スークと二人一組で行動している。“政治犯の息子”として虐げられてきた。父親は投獄されていたが、スペクターにされてしまう。スペクターは仮面で顔を隠しているが、トドメを刺す前に必ず仮面を外し、父親を探している様子が見受けられる。祖国を守るために戦い、北の命令通りに非情な任務もこなすが、サクラを助けたりする一面も見られた。

「この地獄にも…いつか光が差す…」

 

スーク/宮城紘大

「ボスホート」の一員。サリュートと二人一組で行動している。権力者の生まれであるらしく、サリュートに対し「そんなことを言える立場か?」などと上からものを見るところがある。戦闘を好み、強い相手と戦えることが組織に所属している理由な様子。サクラを助けたり自分に色々と命令をしてくるサリュートに対し苛立ちながらも従うような、情に流される一面も見受けられる。

 

→【暁乃刻】【極夜】【悠久乃刻】 

 

 

 

サードニグマ(第三の闇)」

太万頭島を拠点とする、有賀が昔所属していた暗殺組織。

太万頭島とは、半分を北方、半分を日本の所有地とする共同統治の島。レアメタルが豊富に眠っている。バックが真っ黒な多国籍企業の巣窟。【悠久乃刻】での舞台となる島。

 

神門シン(かみど しん)/村田充

サードニグマ時代の有賀の親友。ハングドマン(北方)、ペルシャ(クァンタムキャット)と同一人物。自分の意思を曲げられない男。

 

→【鋼ノ章】〜【悠久乃刻】

 

 

 

 

 

「研見会(けんみかい)」

太万頭島に存在する暴力団

 

小星鉄(こぼし てつ)/西野龍太

虐げられて生きてきたこの島から抜け出したいと思っていたところ、親友である遠矢のプログラミング技術が北方から目をつけられ多額な資金と引き換えに技術の提供をする話をもちかけられる。遠矢は止めたが、金が手にはいるならやろうと後押しをしてしまい、争いに巻き込まれ追われる身となる。

 

東間遠矢(あずま とおや)/豊嶋杏輔

鉄の親友。プログラミングやハッキングを趣味としていてその技術は国家レベル。北に目をつけられ技術の提供を行ってしまい、ボスホートから追われる身となる。サクラ候補生と手を組み、守られながらもサクラ候補生のミッションの手助けをした。

 

→【悠久乃刻】 

 

 

 

「キンダー」

こちらは敵でもなく、味方でもないような存在。サクラの創設者でもある志倉が、この国のインテリジェンスはお粗末であると各国から言われる中で作った新たな組織。一時的に三栖も所属していた。

 

諏訪部不比人(すわべ ふひと)/中村誠治郎

キンダーの班長と育成を勤める。志倉のスカウトによって引き抜かれ。元軍人で三栖と互角に戦う凄腕。

 

周・グエン・衝吾(あまね ぐえん しょうご)/伊藤孝太郎

周康哉の家出後、代わりに周家へ迎え入れられた周家次期当主。康哉とは血の繋がらない兄弟。勉強としてキンダーに所属。自分の力を過信しているところがあり、周りを下に見ている。康哉や三栖との接触や、父の言葉、志倉と過ごすことによって変わっていく。

 

 →【極夜】【暁乃刻】

 

 

 

「照る日の杜」

 かつて御池が御神体をつとめ、柚木が信者として入信していた宗教団体。

 

園之人/村上幸平

照る日の杜の幹部。雛森の元メサイアで、「ヒナ」「ユキ」と呼び合うほどの仲だったが、雛森が助けにいけなかったが為に園は敵である北方に魂を売ってしまった。

月詠を終えた現時点でも、謎の多い男。

 

穂波葉礼/石渡真修

現在の御神体。幼い頃から万夜と共に過ごしていて、御池に対する強い執着心を持っている。穏やかな物腰で人が悲しむことに対し心を痛めながらも、この世界には神が必要だと信じて、やむを得ぬ犠牲を生みながら「神の世界」を作ろうとする。

 

及川昴流/三原大樹

照る日の杜の幹部。現御神体に忠誠を誓う従順な信者。御神体の前では穏やかだが、口調が厳しく、手荒な攻撃もする。照る日の杜の真実を、雛森に見せられるまでは知らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

一気に紹介してきました。

 

月詠終了後、ネタバレ過ぎない程度に加筆修正をしました)

 

気になる登場人物はいましたか?また、推しさんの役に興味を持って頂けたりしたらすごく嬉しいです。

どの人物も魅力的に描かれているので、ぜひ作品を通してもっと深く知っていただきたいです。

 

 

 

人物を紹介してきて、自分でも振り返る良い機会となり、改めて感じたことがあるんですが、メサイアは“メサイア”だけの物語ではないということ。

 

たとえば、多くの人物の生い立ちをみてもわかる通り、行動の原動力となっているものが“家族”に関わっていることが多いんですよね。

サクラは表の世界で生きていけなくなった人間であり、孤独の存在に感じますが、ずっと“家族”に囚われて生きている。

テロリストや革命家側は孤高の存在のように感じますが、“家族”や“家族のように過ごしてきた人物”に囚われて生きている。

 

いろいろな形の情であったり絆であったり縁であったり、そういうものを楽しむ物語で、演出家さんの言葉をお借りすれば「人が人を好きになる物語」なんだと思います。

 

 

ここまで長ッッッ々と紹介してきましたが、お付き合いいただいた方、本当に本当にありがとうございました。

 

メサイアを見たことがない方や、見たことがあるけれどあまりよくわかっていなかった方のお役に立てれば、とてもとても嬉しいです。

 

そして私なんぞよりもっとメサイアに対して造詣の深い方々もいらっしゃると思うので、気に触るようなことを書いていないことを願っています…(もし「それ違うで!」ってことがあったらこっそり教えてほしいです)

メサイアを好きな方にも共感をいただけたりしていたようなので、本当に嬉しく思っています。

 

サクラ候補生の後輩があと5000人欲しいので、鼠講のようにファンを増やしていっていただけると嬉しいです。死ぬまで見たい。

 

まあ何が言いたいかというと、

メサイアは最高!!

 

以上です。ありがとうございました!

わかりやすい!〜「メサイア」登場人物紹介①〜

 

 

先日アップした記事を、たくさんの方にご覧いただいたみたいで、とても嬉しいです。

 

genkinaotaku.hatenablog.com

 

ツイッター等でも紹介してくださった方がいたようで、本当にありがとうございます。何かの役に立てていたらうれしいなあ。

  

 

  

さて今回は、前回書ききれなかった魅力的な登場人物の紹介をしていきます。

 

今回は「チャーチ」側をメインにご紹介。

 

 

よければお付き合いください。

 

 

  

それではまず、最新の「悠久乃刻」までに登場したチャーチ側の人間の相関図がこちらです。

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メサイアは赤線で繋いでいます

 

(余談ですが、杉江さんが「もう第一世代〜とか使うのは無しです!」って言ってたところ申し訳ないのですが、わかりやすく説明するために「第一世代」「第二世代」「第三世代」に分けさせてもらいました。ごめんね杉江さん。)

 

 

 

ー第一世代ー 

 

海棠鋭利(かいどう えいり)松田凌

ごく普通の幸せな家庭に生まれたと思っていたが、中学生の頃、家に帰ると家族が全員殺されていた。実は父が北方と関わっていたと、のちに知ることになる。命からがら逃げきったが行き倒れてしまい、ゴミ箱の中に入れられ死にかけているところをコリアンマフィアのボスに拾われ組の中で生活することになる。その後ボスが殺され、敵討ちとして銃の腕を見込まれ鉄砲玉を任さられる。弾丸を5発くらって死にかけたところで一嶋晴海に拾われ、チャーチへ。

 

メサイア御津見珀(小野健斗

珀のマイペースさに翻弄されたり、「子供」「チビ」と揶揄されるたびに喧嘩をしている。

背は小さいが銃の腕前はチャーチで一番といっていいほど。

 

珀とは、実は幼い頃に鋭利の妹が教えてくれた「元気の出る物語」を通して繋がっていたことを知る。

三度も死にかけたけれど生き延びたことから「絶対に死なないジンクス」を持っている。

 

 

 

御津見珀(みつみ はく)/小野健斗

幼い頃から母親の愛人による酷い虐待を受けていた。実の父親が誰なのかも分からず、母親は外国人で水商売をしていたがとても貧乏だった。賢くて尊敬できる兄が居たおかげでどうにか生きていられたが、兄が母の愛人から酷い暴力を振るわれていたときに、珀は母の愛人を殺してしまう。母親は薬物中毒で死亡、それから兄は北方へ連れ去られる。孤独となり、一嶋にスカウトされチャーチへ。

 

マイペースで甘いものが大好き。好物は「ナニー」という乳酸菌飲料

部屋を甘いもので埋めてはメサイアである海棠鋭利(松田凌に掃除をしろと怒られている。

記憶力がズバ抜けて長けていて、ハッキングや変装マスクの作成も得意とする。

「元気の出る物語」を考えるのが得意。

 

鋭利とメサイアを組むまでに二度、メサイアが殺されていることから「メサイアが必ず死ぬジンクス」を持っている。

 のちに、卒業ミッションで北へ渡った兄と再会し、兄と自分のメサイアを天秤にかけなければいけない状況に置かれることとなる。

 

 

司馬柊介(しば しゅうすけ)/浜尾京介

 元・国際検事。サイバーテロの国際裁判にあたっていた時に北の陰謀に巻き込まれ、仲間も検事としての立場も失うことになる。行き場を無くし絶望したところで、チャーチへと入学。

 

正義感が強く真面目な性格。眼鏡をかけているが目が悪いわけではなく、自分の顔を見ることすら辛かった頃に颯真の提案で伊達眼鏡をかけるようになった。「違う自分になった」と思い込ませている。(原作設定)

 

良い関係を保っていた己のメサイアを失ってしまう。そのことをめぐり、その後組むこととなったメサイアの五条颯真(太田基裕とは、最初は上手くいかずにいがみ合ってしまう。【漆黒ノ章】

しかし、試練を乗り越えた2人は“熟年夫婦”(公式)のようなメサイアへ変わっていく。【銅ノ章】

 

 

 

五条颯真(ごじょう そうま) /太田基裕

元・保育士。勤めていた児童施設が実は北と繋がっていて、共犯者として疑われ社会的立場を失ったところを拾われ、チャーチへ入学。

 

荒っぽく、おっちょこちょいなところもあるが、優しくて頼れる兄貴分のような性格。

こちらも、良好な関係にあったメサイアを失ってしまう。

その後組むこととなった、メサイアである司馬柊介のことを理解できずに最初は心を開くことができなかった。

【白銀ノ章】での卒業後も、立派なサクラ、新たな候補生の先輩として作中に登場する。“零杯ノ日”が来ることを信じて、メサイアのことを信じて、孤独と戦い続けている。

 

 

※この4人の設定は原作と映画とで異なる部分があるので、それぞれからかいつまんでご紹介しました。

 

 

 

いかがでしょうか、メインの4人紹介しただけでこの「お腹いっぱい感」。

気になるキャラ、気になる関係性はありましたでしょうか?こんな感じでまだまだ紹介していくのでお付き合いいただければと思います。

 

 

 

…まずはこの4人について。

この鋭利・珀、柊介・颯真のメサイアには共通点があり、どちらも『静』と『動』の2人で成り立っていること。このバランスが素晴らしいんです。

 

ー鋭利・珀ー

この2人「絶対に死なないジンクス」と「メサイアが絶対に死ぬジンクス」を持っている。 

非常にエモい。

どちらのジンクスが勝つのか、ぜひ卒業公演の【翡翠ノ章】まで見届けてください。

 

ー柊介・颯真ー

この作品の中で最も“零杯ノ日”を待ち望んでいるメサイアかもしれません。

“零杯ノ日”とは、戦争が終わる日。「サクラはチャーチを出れば二度と接触してはならない」という掟の通り、メサイアであろうとメサイアの絶体絶命を救出する以外で会うことは赦されない。ただ“零杯ノ日”には争いのない世界で仲間の魂を鎮魂する日として会うことができる。

 

珀・鋭利に対してこの2人は、もともとは社会的自立もしていて戦争とさして関わりのない暮らしをしていたからこそなのかもしれませんね。そういったメサイアごとの違いを楽しむのもまたこの作品の醍醐味の1つだと思います。

 

前回の記事で「役と役者の融合」という話をしましたが、とうに卒業した彼らもまた“零杯ノ日”を待ち望んでいる様子が時折見受けられるので、桜の季節なんかは特にセンチメンタルになりますね。

 

 

 

 

 

 

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4人にとっての、キーワード

“散ルサクラ 残ルサクラモ 散ルサクラ”

零杯ノ日と合わせて、この一句について考えさせられるのが【白銀ノ章】です。 

 見てもらった上でいろいろ考えてもらえたら、きっとこの作品のことをもっと好きになっていただけるのではないかと思います。

 

《10/14追記》

 

こうして作品が長く続いたことで生まれた「先輩」「後輩」という文化と、それを役の中だけではなく役者が素直にこうして受け止めて言葉にしてくれていること、長く続く作品ならではであり、メサイアならではだなと思います。

そうして何気ない瞬間に「ふと、柊介を思い出しました。元気にしてるかな。」と、自分のメサイアのことを想うこの感じ、、、メサイアっていいな。

 

 

 

 

そういえば前回言うのを忘れてしまっていたんですが、メサイアになると2人は同室で過ごすことになります。 

しかし、卒業ミッションが決まってからは別々の部屋になる。(この設定が卒業ミッションにおいてとてもいいスパイスに)

 

メサイアって重々しいイメージがあると思うんですがこの4人は特に、ストーリーでもお茶目な様子が伺えたり、日替わりネタが非常に可愛らしかったりするんですよ。必見です。

 

 

 

さて、第二世代を紹介する前にここで紹介しておきたいのが、相関図の上のほうにあります「一嶋係長」「神北係長代理」です。

この2人はチャーチだと「先生」のような役割をしています。

サクラであり、2人はメサイアでもある。

 

一嶋晴海(いちじま はるうみ)/内田裕也

公安五係において係長およびチャーチの学園長を務める。第一世代、第三世代を救い上げてチャーチへ。かつては“スペシャルミンサー”と呼ばれるほどの凄腕であったが、脚を負傷してから指導側へと回った。常に冷静で微笑みを浮かべながら冷徹なことを言う。何を考えているのか、その表情からは読み取れない。自分の信念に則ってのみ行動する男で、時に大胆な行動を起こす。神北のメサイア

 

神北竜二(かみきた りゅうじ)/郷本直也

メサイアである一嶋が不在の間、代理としてチャーチの学園長を務める。第二世代を救い上げてチャーチへ。厳粛だが穏やかな一面もあり、生徒想いな様子も伺える。一時期、訳あって1年間“死の偽装”をしていたことがある。一嶋より生徒に寄り添う形の教育をしていた。

 

作中で2人が同じ舞台に立ったことはないのですが、この2人の関係性に関しましてはとりあえず【極夜】を見てください。(最高)

 

 

 

 

 

ー第二世代ー

 

白崎護(しらさき まもる)/赤澤燈

元・公安四係のエース。公安四係では高野優太(宮崎秋人)と組んでいた。のちのメサイアとなる悠里淮斗(廣瀬大介)とは幼馴染。2人の出会いは児童養護施設だった。

何故2人はチャーチへ入ることとなったのか…【紫微ノ章】を見て、その目で知っていただきたいです。

 

正義感が非常に強く、サクラ候補生になってからも人を殺すことに疑問を抱いている様子があった。淮斗を護るために生きているような男。

 

 

 

悠里淮斗(ゆうり かいと)/廣瀬大介

児童擁護施設で出会った同い年の護と、自分の弟である春斗、3人はとても仲良しだった。しかしある事故をきっかけに、淮斗と春斗は引きこもりになってしまう。護は部屋に引きこもったままの淮斗を無理に外に出そうとはせず、ドア越しに今まで通り普通に会話をする毎日。

 

優れたハッキング能力を持ち、公安のデータベースに侵入して遊んでいたりする。

あるとき、護が命の危機に晒され、自分の殻の中に閉じ篭っていた淮斗は自分の“闇”を乗り越えて、護を救うためにその能力を生かし一歩踏み出す。

 

 

 

高野優太(たかの ゆうた)/宮崎秋人

 公安四係に所属。かつての白崎の相棒。この物語の中では珍しい“表の世界で生きる人間”。どこまでも優しく正義感のある男。三栖・周(次回詳しく紹介予定)が四係に所属していた頃は2人とも深い関わりがあった。

 

 

 

有賀涼(ありが りょう)/井澤勇貴

元・暗殺者。サードニグマ(第三の闇)という暗殺集団に所属していた。幼い頃から対薬訓練を受けるなど、父親から暗殺者になるように育てられ、組織と父の命令で人を殺し続ける毎日を送っていた。

“ワールド・リフォーミング”調定式典の会場で、平和を望み演奏するヴァイオリニストの暗殺を命じられる。人間の心を殺して人を殺し続けてきた有賀だったが、疲れ果てていたその時、平和への想いを込めた魂の演奏を聴いて、その音色に心をうたれ、引鉄を引くことができなかった。

そのヴァイオリニストがのちのメサイアとなる、間宮星廉(染谷俊之)。

それから有賀はサードニグマを壊滅させ、瀕死のところを拾われてチャーチへ。

 

「俺に必要なのは、システムとしてのメサイアだけだ。」

そう言っていたサイボーグのような男が、さまざまな出会いの中で人間になっていく。

間宮との物語はぜひ【鋼ノ章】をご覧ください。

 

 

 

間宮星廉(まみや せいれん)/染谷俊之

元・世界的ヴァイオリニスト。“ワールド・リフォーミング”調定式典で、演奏中に会場がテロ組織によって攻撃される。たくさんの人が死に、見に来ていた両親も失ってしまう。それから北に目をつけられ、チャーチへと入学。

 

有賀が世界を救いたいと思ったその日、間宮は世界に絶望した。

 

穏やかで内気な性格をしており、メサイアになった有賀に近づこうと距離を詰めるも拒否されてしまう。

2人は一体どうなるのか、お願いします【鋼ノ章】をご覧ください。

 

 

 

加々美いつき(かがみ いつき)/杉江大志

幼い頃に両親を失い、育ての“おじさん”の遺言でチャーチへ入ることとなる。【鋼ノ章】で初登場。いつもキャンディを舐めている。

おじさん仕込みのハッキング能力とスパイの素質を持ち、生意気で飄々とした態度。

だが、両親の血の海を見てから“依存性パーソナリティ障害”を抱えている。飴を舐めているのも依存のひとつ。

【鋼ノ章】でサクラ候補生の姿を見てサクラになることを決意するが「俺にメサイアはいらない」と口にする。

誰かに敷かれたレールの上を歩くことしかできない、しかし1人で何でもできると思っていた男が、のちのメサイア、有賀涼と出会うことで変わっていく。

 

 

 

 

第二世代は、とにかく紆余曲折する5人です。

 

 

 

ー護・淮斗ー

“僕たちは、二人で一つの壊れやすい卵だ”

“同じ景色をみたいと、そう望めばいい”

“鋼の意思を持て”

 

この二人にとって重要な言葉です。

作品を見て意味を知ったとき、そして【暁乃刻】を迎えたとき、涙が止まらなくなると思うので頭の片隅に置いておいてほしいです。

 

この2人、おそらくメサイアの中で最も“共依存”の強いメサイア。 

2人の共依存については【極夜】で御池万夜様がわかりやすくお話してくれています。「それな」でした。

 

個人的に役者のここがメサい!ってところ紹介させてください。

アイコンが今でもずっと“二人で一つの卵”なんです。

 

 

 

 

 

 

 

ー有賀・間宮ー

 先ほども記述しましたが、

「有賀の世界が始まったとき、間宮の世界が終わった」

こんな惨い設定ふつう思いつく…?ってくらい惨いです。

しかし有賀が前に進むためにはこうするしかなかった。間宮が救われるためにはこうするしかなかった。是非【鋼ノ章】をご覧ください!!

 

個人的な話ですが、(前回もURL載せたので割愛しますが)

鋼ノ章千秋楽後の染谷さんのブログ、最後の一文

 

「ごめんね、有賀。」

 

が忘れられません。

 

 

 

ー有賀・加々美ー 

必ず【鋼ノ章】を履修してから見て欲しいのが【深紅】【暁乃刻】【極夜】【悠久乃刻】での、この二人の成長です。

人間味が増していく有賀、心を開くことを覚えた加々美。不器用でまっすぐな二人の物語はぜひその目で見届けてほしいです。

いまなら Gyao!さんでも購入しご覧いただけます。

 

この二人、ツイッター上での絡みが非常に可愛らしいので軽くご紹介。

“俺のメサイア”ってやつです。

よかったら遡ってみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー第三世代ー

 

御池万夜(みいけ まよ)/長江稜行

新興宗教団体「照る日の杜」の元・御神体。【月詠乃刻】から登場する、照る日の杜幹部・園之人の陰謀で殺される。チャーチに拾われ、蘇生されてサクラ候補生へ。

霊的な能力も持っていて【極夜】では、有賀・間宮に関わる物語でその力を発揮する。

“下界”に慣れていない世間知らずで、人の気持ちを考えず言葉にしてしまうことが多い。生意気で子供っぽい態度をとっているが、洞察力に長けていて考えていることは妙に大人びている。

 

メサイアである柚木小太郎(山沖勇輝)が、かつて御神体の信者だったことを知っている。

そのメサイアである柚木に向かって「僕は君に殺されたいんだ」と口にしている。

 

 

 

柚木小太郎(ゆぎ こたろう)/山沖勇輝

元・柔道のオリンピック強化選手で、宗教団体「照る日の杜」の広告塔を務めていた。居場所のない自分に名前と目標を与えてくれた御神体に忠誠を誓っていたが、ある日突然、御神体からこの教団を出ていくようにと指示される。加えて、照る日の杜の悪行が綴られた匿名のメモが彼の元へと届いた。柚木は家族の目が覚めるよう説得し教団を抜けようするが、家族の手によって殺される。チャーチに拾われ、蘇生されてサクラ候補生へ。

 

正義感が強く、人の命を重んじているので、命に対し軽い態度をとっている御池のことが気に入らない。メサイアは御池以外だったら誰でもいいと言っている。

 

メサイアである御池が、実は御神体だったことを知らない。

彼が唯一未だに神に望むことは「御神体を生き返らせて欲しい」ということ。理由は「この手で殺したいから」。

 

 

 

小暮洵(こぐれ じゅん)/橋本真一

元・製薬会社の研究員。彼もまた一度死んで蘇生されてチャーチへ入学したが、死因は明らかになっていない。

堅物で真面目で思っていることが表情に出ない。

風貌が一嶋に似ていて、なにやら一嶋と深い関わりがある様子。

メサイアとなった雛森千寿(山本一慶)の奔放さに振り回されてペースを乱されつつある。 

 

 

 

雛森千寿(ひなもり せんじゅ)/山本一慶 

サクラ候補生になった理由は今現在明らかになってはいないが、黒子(百瀬)と同期となるため古株。本人は、任務中に一嶋にハメられて意識を失い5年間眠っていたと言っている。5年の眠りから覚めて宛てがわれたメサイアが小暮洵。

サクラとしての能力は第三世代の中でもやはり一番優れている。飄々としており、いつも余裕のある表情をしている。

 

 

 

これまた濃い4人です。

 

 

 

ー御池・柚木ー

記述した通り、御池は柚木を認識していて、柚木は御池を認識していない。

このことに柚木が気づいたとき、一体どうなるのか…。

今までのメサイアは物語が進む中で、役が気づき理解するのと同時に客側も知ることが多かったんですが、今回は見ている側が知っていて、役本人が気付いていないという新しい魅せ方。

月詠乃刻】で御池が柚木に真実を告げるシーンはゾクゾクしますよ。

 

 

 

ー小暮・雛森

この二人がどうして組まされることになったのか、いろんな伏線から憶測することはできますが、まだ明らかになっていないのでこの先どうなるのかがとても楽しみです。

 

 

 

さて、ここまではメインの候補生たちを紹介してきました。

 

普通に力尽きてきたので残りをざっくりと紹介してゆきます。(しかし本当に全員魅力的なキャラクターですよ)

 

黒子・百瀬多々良(くろこ・ももせ たたら)/小谷嘉一

現在はチャーチで係長のお手伝いさんのような仕事をしている。オネエ。

かつては優秀なサクラ(本名:百瀬多々良)で、「人間シュレッダー」の異名を持っていた。当時のメサイアが実はスパイで五係を裏切っていたにもかかわらず情報を流してしまい、最終的に己の手でメサイアを殺してから引退し、現在に至る。

 

ー八重樫・林ー

メイン候補生の大先輩に値する。チャーチに居て、主に影の仕事を担っている。悩むサクラ候補生たちの相談役になることが多い。実働することは珍しい。

 

 

 

ー科学班ー

 死者を蘇生したり、捕らえた人間に薬物を投与し拷問したりする。チャーチの“奈落”にある。

 

Dr.Three(どくたーすりー)/大塚公祐

負けず嫌いな性格。薬を投与することを楽しんでいる様子も伺える。ハッキングも得意とし、【悠久乃刻】では黒子に振り回されながらも候補生たちを守るために尽力した。

 

Dr.TEN(どくたーてん)/安里勇哉

やまない科学への探求心を持っている。そのためには非情な行動も躊躇しない。

 

 

 

 

 

こんな感じです。メサイア

いかがでしたでしょうか?

 

少しでも気になるキャラクター、気になる関係性、気になる物語を見つけていただけていたら嬉しいです。

 

 

 

 

次回は

・所謂「敵」になる側の登場人物の魅力

この世界における「家族」「兄弟」の重要性

をご紹介していけたらと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。 

わかりやすい!(はず)〜「メサイア」入門〜

 

 

世界よ、メサイアの良さに気づいてくれ。

 

メサイアー黎明乃刻ー大千秋楽

本当におつかれさまでした!!!

関わってきた全ての方々に感謝です。

 

刻シリーズが完結し、この先何も決まっていないですが、メサイアという作品は魂に刻まれいつまでも語り継がれる超大作のはずです。

 

というわけで、メサイアにハマれそうな人を片っ端から勧誘させてください。

作品の方向性自体が苦手な人を無理には勧誘しません。

 

 

 

メサイアにハマれそうな条件ー

・一筋縄ではいかないバディものや共依存を素直に好きになれる方

・メリバに嫌悪感がない方

・伏線回収や考察が好きな方

・厨二要素が好きor抵抗がない方

・シリーズならではの様式美に魅かれる方

・特定のキャラだけでなく物語全体を楽しめる方

・相関図の広がりを楽しめる方

・「意味がある」殺陣、激しいアクションを楽しめる方 

 

以上に、どれか1つでも当てはまる方は、好きになれる作品だと思います。

 

『当てはまるよ』『ちょっと興味がわいてるよ』という方、

 

もしくは『前から興味があったけどシリーズが長すぎてなかなか手を出せない』という方、

 

メサイアってオタクが喋ってる限りでもなんか難しそう』と思っている方、

 

以降くわしく簡単に説明していくので、よかったらお付き合いください。

 

 

 

メサイアプロジェクトー

 

メサイアという作品は、

舞台/映画/ドラマ/コミカライズ

の4つで展開されていく物語です。

原作は高殿円先生が執筆された小説です。小説は、作品の一番最初から出ているキャラクター、海棠鋭利(松田凌)と御津見珀(小野健斗)がメインのお話です。メサイアを好きになったら一度は読んでいただきたいです。

 

シリーズ多すぎて予習間に合わないよ〜!って方にオススメなのがコミカライズ。

高殿先生原作、ミナヅキアキラ先生作画の

メサイアーCODE EDGEー》

 

こちら、ファンが見たくて知りたくてたまらなかった、舞台や映画の行間、キャラクターの過去、あのときの心情、卒業後のサクラ、全てが詰め込まれた最高の補完コンテンツとなっております。福利厚生が素晴らしい。

 

もちろん舞台映画小説を見たことがない方でもわかりやすく、入りやすい内容です。

 

なにより作画が美しすぎる。似ている。美しい。とても似ている。すごい。

 

 発売中です!

ぜひお買い求めください!

 

 

 

 

 

では説明に戻ります。 

 

ーそもそも「メサイア」って?ー

 

メサイアとは、公式の説明を引用すると

 

「ただ一人の救い人」

「魂の伴侶」

 

つまりこの世界においての「相方」のような存在です。

『でたでたよくあるバディもの…』って思うかもしれませんが、このメサイアという作品、これから説明することや、実際に見ていただいたらわかると思うんですが他にはない、唯一無二の関係性をつくっていきます。

 

それぞれが辛い生い立ちで、表の世界で生きることができなくなった人間が、簡単に言うと暗殺スパイになり、さまざまな敵と戦い、絆を深めていく話です。

そのスパイを育成する学校に通う上で組まされるのが「メサイア」。

 

 

 

・スパイ育成機関「チャーチ」

ここに通う生徒たちは、一度は表の世界で絶望や死を味わい、拾われた人間。

 

「国籍も戸籍も抹消され、代わりに“特別殺人権”が与えられる」

 闇に潜み、この国に潜む闇を抹殺する。いつか「サクラ」の如く散る、その日まで。

 

もう表の世界では生きて行くことができない人間の集まりです。

登場人物全員の生い立ちがしんどい。

全員が主人公クラスのエピソードを持っています。

 

 

 

・「警察省警備局特別公安五係」通称「サクラ」

「サクラ」「チャーチ」で育成されたスパイを表す言葉でもあります。国が極秘に作っている最終兵器みたいな存在です。

 

「チャーチ」に通う間は「サクラ候補生」と呼ばれ、候補生のうちに「メサイア」をあてがわれる。

 

自分たちでメサイアは選べません。なのでなかなか一筋縄ではいかない。

最初は喧嘩したり、殺したいほどに憎かったり、相手を想いすぎてすれ違ってしまったり、、、

 

チャーチで訓練されるメサイア同士は同室で過ごし、些細な日常から劇的な事件、二人がさまざまな試練を乗り越えて、互いを「メサイア」として認められるようになったとき、「卒業ミッション」に挑みます。

 

この「卒業ミッション」が物語の要になります。華々しく、チャーチを、そしてこの作品を卒業していく役と役者の姿を見るのが醍醐味。メサイアによって卒業ミッションの内容も、二人の関係性も、結末も、それぞれの個性があります。

 

 

今まで説明した組織と、今現在まで明らかになっている組織の関係性を大まかに図にしました(本当はもっと細かいんですけど、これさえ分かっておけば大丈夫です)

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ーサクラ育成機関「チャーチ」における“鉄の掟”ー

 「サクラは、チャーチについて沈黙を守らなければならない」

「サクラは、チャーチを出れば二度と接触してはならない」

「サクラは、任務に失敗したサクラを救助してはならない」

「サクラは、友人や恋人になってはならない」

 

ただ一人、例外を除いて…それが、メサイア

 

 

こちらが物語の中でとても重要となる「掟」です。メサイアシリーズ見てたら嫌でも暗唱できるようになります。物語のとても重要なシーンでこの掟が涙腺ぶち壊しにくるので是非頭の片隅にでも置いといてください。

 

この掟の通り、チャーチを卒業したら、「サクラ」は基本的に一人で行動することとなり、世界のどこかで自分の半身「メサイア」が生きていると信じて生きて行くしかない。自分が救えるのは「メサイア」だけで、自分を救ってくれるのは「メサイア」だけ。

 

(基本的にハッピーエンドが多いんですが)システム自体が捉え方によってはメリバなので、冒頭で「メリバに嫌悪感がない方」と挙げさせていただきました。(人によってはバッドエンドに感じる話もあります。)

 

※メリバの定義も人によって異なると思いますので、どの言葉での表現が正しいのかわかりませんが一言で言うと『つらい』話が多いです。

 

 

ですが、ただ苦しい、つらいのではなく、この世界観だからこその美しさがある作品です。ハマる方には本当にドンピシャだと思うので、今までの説明を読んで「これはいける」と思ってくださる方がいれば、以降にもぜひお付き合いください。

 

 

 

ーそもそも何と戦っているの?ー

 

物語は(明示されてはいないですが)現代社会に限りなく近いフィクションです。

 

「軍事協定“ワールドリフォーミング”」世界規模の軍縮に各国が調印。

世界から戦争が消えた。しかし有史以来、争いを続けてきた人間が戦争を捨てることはなかった。今でも、戦争は続いている。スパイによる、情報戦争へと形を変えてー・・・。

 

っていう世界観なんですけど、簡単に言うとスパイ同士の戦いやテロ組織との戦いです。物語の内容が、他人事とは思えないくらい現在の世界情勢とどこかリンクしていたりするので、フィクションでありながらリアリティ溢れる世界観になっています。

 

「サクラ」は、罪の無い人間をたくさん殺してまで自分たちの思想を叶えようとしたり、世界を変えようとするさまざまな組織に立ち向かい、日本の平和と世界の平和を守るため、そして自分たちの信じるもののために戦っています。

 

 

 

ーマジでオススメしたいメサイアのいいところー

 

 

本題。 

 

 

①代役のきかない舞台

絶対にキャス変しません。そして役者の状況に合わせて物語がつくられていきます。役者が事情で出られないなら、その役が出なくても成立する物語がつくられる。

 

過去の例としましては

 

浜尾京介さんの引退

メサイアである太田基裕さんと卒業公演として役としても役者としても卒業する場を設けられる(白銀ノ章)これが代役のきかない舞台になる始まりだったのかもしれませんね。

 

小野健斗さんの休業

「白銀ノ章」直後に休業を発表。メサイアである松田凌さんとの卒業はどうなってしまうの…?と思いながらも次作は二人が出演しない作品(紫微ノ章)が上演。およそ1年後の復帰舞台が「翡翠ノ章」、これが二人の卒業公演になりました。間に次世代のサクラ候補生を登場させることで次に繋げることもできています。

(ちなみに「翡翠ノ章」の初期フライヤーは松田さんが一人真ん中に載っているもので、やっぱり一人なんだ…って思っていたところで復帰が決まり、直後に松田さん・小野さんが並んだフライヤーが出回るようになったの最高にエモかったです)

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廣瀬大介さんの転職

声優に転向されるということでいろいろあってメサイアに出演できなくなりました。メサイアである赤澤燈さん、異例の一人での「卒業公演」。出演はできませんでしたが、“二人で卒業”できる物語が紡がれています。これはもう是非「暁乃刻」を見ていただきたいです。メサイアシリーズの中でも革命といえるべき作品だったと思います。

 

 

 

②役と役者の融合

演じている本人たちや、製作陣が「フィクションと現実の境界が曖昧になる」と言っているほど、役と役者の融合を感じる作品です。

それは①で述べたように、代役のきかない舞台だからこそだと思います。

うまい言葉で説明できないのでとりあえず彼らの千秋楽後のブログ貼っときます。(まだ作品見てない人にはネタバレになるかもですが、作品見なければなんのこっちゃわからんと思うので大丈夫かと…)

 

松田凌メサイア~銅ノ章~。』
https://ameblo.jp/matsuda-ryo/entry-11511529732.html

 

松田凌『それぞれの道。』
https://ameblo.jp/matsuda-ryo/entry-12071392109.html

 

太田基裕メサイア 鋼ノ章 閉幕』
https://ameblo.jp/motohiro-ota0119/entry-12075716585.html

 

染谷俊之メサイア〜鋼ノ章〜 大千秋楽☆』
https://ameblo.jp/someya1217/entry-12075722319.html

 

赤澤燈『メサイア 暁乃刻』
https://ameblo.jp/enatomoru0314/entry-12252199071.html

 

井澤勇貴『メサイア悠久乃刻 閉幕』
https://ameblo.jp/avex-izawa/entry-12314010193.html

 

他にも気になった方はブログやツイッター等々も遡ってみてください。かなりの頻度で「俺のメサイア」「僕のメサイア」って言ってるんで。メサい。

 

 

 

③役者の圧倒的成長

イチおたくの言葉なんていらない。

杉江大志さんのブログを読んでいただければ一番わかりやすいと思います。

推しがこんなブログ更新したら号泣する。推しじゃないのに号泣した。

 

杉江大志『メサイア ありがとう』
https://ameblo.jp/sugietaishi/entry-12316213336.html

 

 

 

 

 

ー「メサイアプロジェクト」の展開ー

 

いままでの作品を年表にしてみました。極力ネタバレを控えているのでざっくりとした説明です。

 

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正直、人にステマするときにどこから見てもらいたいか、とても悩みます。

実際どこから見てもいいと思うんですけどね。気に入ったら全部見て、もう一度推しが出てるところを見てくれればそれで…前作見てるのと見てないとでは、やっぱり感動の量が違うので…!

 

こちらの年表を踏まえた上で、お目当ての役者さんがいる場合はどこから見たらいいのか、大まかではありますが紹介していきます。(敬称略)

 

 

松田凌小野健斗

→「銅ノ章」「漆黒ノ章」「白銀ノ章」「影青ノ章」「翡翠ノ章」「極夜」

 

浜尾京介太田基裕

→「銅ノ章」「漆黒ノ章」「白銀ノ章」「鋼ノ章」「深紅ノ章」

 

◎赤澤燈・廣瀬大介

→「紫微ノ章」 「影青ノ章」「翡翠ノ章」「鋼ノ章」「深紅ノ章」「暁乃刻」「極夜」

 

北村諒

→「紫微ノ章」

 

宮崎秋人

→「紫微ノ章」「影青ノ章」「翡翠ノ章」「鋼ノ章」「深紅ノ章」

 

村田充

→「鋼ノ章」「深紅ノ章」「極夜」「悠久乃刻」

 

◎井澤勇貴・染谷俊之・杉江大志

→「影青ノ章」「翡翠ノ章」「鋼ノ章」「深紅ノ章」「暁乃刻」「極夜」「悠久乃刻」「月詠乃刻(杉江さん主演、井澤さんは声の出演のみ)」「幻夜乃刻」

 

長江崚行山沖勇輝

→「暁乃刻」「極夜」「悠久乃刻」「月詠乃刻」「黄昏の荒野」「黎明乃刻」

 

石渡真修・三原大樹・村上幸平・輝馬

→「月詠乃刻」「黄昏の荒野」「黎明乃刻」

 

◎近藤頌利

→「黄昏の荒野」「黎明乃刻」

 

◎橋本真一・山本一慶

→「暁乃刻」「極夜」「悠久乃刻」「月詠乃刻」「幻夜乃刻」「黄昏の荒野」「黎明乃刻」

 

◎山田ジェームス武・宮城紘大

→「暁乃刻」「極夜」「悠久乃刻」「幻夜乃刻」「黄昏の荒野」

 

中村龍介・玉城裕規

→「銅ノ章」〜「極夜」まで全部

 

 

 

そう、ここで言いたいこと!

メサイアって、スポットが当たるのはチャーチ側だけではないんです。敵であったはずの人間たちの物語にもスポットがあたります。

 

三栖公俊(中村龍介)と周康哉(玉城裕規)、この二人最初は「評議会」というテロ組織に所属していました。なので最初は“ただの敵”に描かれているんです。そこからの展開がすごい。

 

実は、一番最初の作品から「極夜」という二人がメインとなる外伝まで唯一作中でずっと動きがある二人。

 

この二人に限らず、敵であろうとその中でのドラマがあります。

それもまた、オススメしたいところのひとつです。

 

 

 

 

長々と綴りましたが、少しでも興味を持っていただければ幸いです。

絶対に損はさせません。

新たなファンをお待ちしております。

とにかく見てください!!

 


映画『メサイア-漆黒ノ章ー』オリジナル予告編

 

 


メサイア影青ノ章 予告篇

 

 


劇場版第3弾!映画『メサイア-深紅ノ章-』予告編

 

 


赤澤燈演じる白崎護の運命は・・・?!『メサイア-暁乃刻-』公開ゲネプロをチラッと見せ | エンタステージ

 

 


「メサイア・プロジェクト」の劇場版第4弾!映画『メサイア外伝 -極夜 Polar night-』予告編

 

 


舞台『メサイア ―悠久乃刻―』公開ゲネプロ | エンタステージ

 

 


舞台『メサイア -月詠乃刻-』公開ゲネプロ | エンタステージ

 

 


映画『メサイア ー幻夜乃刻ー』特報映像

 

 


舞台『メサイア トワイライト ―黄昏の荒野―』公開ゲネプロ|エンタステージ

 

 


『メサイア-黎明乃刻-』公開ゲネプロ丨エンタステージ

 

 

 

メサイア、好きすぎる、助けてくれ

 

 

メサイアの話をします。前記事を見てもらえたら狂ったように好きなのはわかっていただけると思うんですが、「メサイアー悠久乃刻ー」本当に本当に幸せな時間でした。本当に本当にお疲れ様でした。

 

普段はオタクの愚痴ばかり書いているので、作品について言及するのは控えたほうがいいかなとは思っていたんですけど、あまりにも好きすぎて吐き出しても吐き出しても消化できないのでぶつけていこうと思います。

 

メサイアの設定自体が肌に合わねえ!って人間は今のうちに帰ってくれ!!身のためだ!!私は気が狂うほど肌に合う!!!!!

 

メサイアのことは死ぬほど褒めますが、

 

気に食わなかったオタクの話もします!すみません!

 

※これから書くことは盛大なネタバレを含む上に言いたいことをただ言うだけなので悠久以外の感想も含まれますし、あと見たことある人にしかわからない書き方をします。

 

メサイアを見たことが無い方、ぜひ、ぜひ見てください。

良さを紹介しようとすると卒論レベルの文字数になってしまうのでここでは控えますが、いろんな方が書いているわかりやすいステマ等を見ていただきつつ、できれば直接舞台に足を運んでいただきたいです。絶対続編あるので…。

 

とりあえずこれを見てください。

 

 

 

 

 (ちなみにこれから書くのは悠久の考察・感想というよりは、悠久で改めて感じたメサイアのいいところをひたすらに語ります)

 

 

 

まず最初に、何より、有賀と加々美、そして間宮、卒業おめでとうございます。

公演前から脚本の毛利さんや演出の西森さんが、「メサイア史上一番ひどい目にあわせる」とおっしゃっていたので…鋼や暁や極夜よりしんどいことがあるのかよ…って戦々恐々としつつ、しかしメサイアの世界観で言う「ひどいこと」っていうのは、ただ単に苦しいだけではなく物語の「美」を伴うものだと信頼しているので、とても楽しみでもありました。

 

確かに、有賀と加々美は本当に辛い思いをしていましたが、なんだか久しぶりに実体が2人揃って卒業できたなあ、と…終わりよければ全て良しってわけではないんですけれど、それだけで心が救われて、見終えたときの多幸感は素晴らしいものでした。

 

「こんな日が来ると思わなかった」

 

公式サイト等で公開されていたキャッチコピー、あらすじを踏まえた上でもほとんどの人が有賀のセリフだと予想していたと思います。

それをいい意味で裏切ってくる、それがメサイア…。

 

大阪の千秋楽にも足を運んだんですが、本当に来てよかった。

暁のときに大阪千秋楽に行けなかったことを今でもずっと悔いているので、悠久では何がなんでも行くと決めていました。

 

井澤さんが、過去を振り返ってから「こんな日が来るとは思わなかった」と、このフレーズを口にしたとき、死ぬのではないか…と思うくらい感情の全てがこみ上げてきました。推しじゃないのに…(前記事でも言ってるんですけど推しじゃないのに好きになってしまうのがメサイアです)

 

カーテンコールでのひとりひとりの挨拶、演出の西森さんのお話、座長2人の言葉。すごく丁寧に時間をとってくださって感謝以外の言葉がないです。

 

賛否あるのかと思いますが、演出である西森さんが舞台の上に立ってお話してくれることが、私はとても貴重で嬉しいことだと感じています。

それについてちょっとSNS学級会になっちゃったりしましたが、私は嬉しかった。それと同時に悔しかったなあと。

 

 

 

冒頭で「そして間宮」と書きましたが、これはもう触れないほうがいいんじゃ?ってくらい地雷人間にとっては地雷なんだろうけど、でもあえて触れさせてほしい。

 

演出家にこの作品で間宮をどう表現したかったか、それを公演本編ではなく、制作側から説明させなければいけなかったことが悔しかったんです。

 

ツイッターでは「なんでわざわざ喋ったのか」なんて言われてしまっていましたが、まあ、わかるんですけど、わざわざ言わなくてもわかっている人がわかっていればそれでいい、その気持ちもわかるんですけど、「わかってほしかった」んですよね、きっと。

自分は「わかっていた」側の人間なので、「はっきりと言葉にされると興が冷める〜」みたいな意見もわかるんですけどね。

 

まあいますごくオブラートに包んで静かに書いてますけど、この物語の真意がわからねえ奴がいるから言ってくださってんだろ!!!!!!!くらいの気持ちでしたけどね。

 

西森さんは、間宮をどうするべきか、ものすごく悩んだとおっしゃっていました。私たちが公演で見た完成されたものとは違う形の案がきっと山ほどあった。これが正解だと思って一発で作られたものではなくて、間宮のことも有賀のことも加々美のことも役者のことも、それから私たち受け取り手のことまできっと考えてくださったことだと思います。その事実だけで私は十分なんだけどなあ。

 

この物語、そして有賀と加々美の卒業ミッションにおける「間宮」の在り方について、私はやっぱり魅せていただたものが一番の形だったと思います。

西森さんがお話をしてくださったとき、真っ先に手が痛いほどの拍手をしてくれた方が近くの席にいました。ありがとうと言いたいです。全ての人が納得したわけではないのかもしれないけれど、あの会場の盛大な拍手がちゃんと感謝として伝わっていればいいな。

 

メサイアに対して絶対的な信頼を置いているので、これからも作り手側が思ったままのものを、こちらに媚びなくていい、紡ぎたい物語をつくっていってほしいです。

 

捉え方は人それぞれ、思い入れも人それぞれ。なのでどっちが正しくてどっちが間違っているとかは無いんですけど、でもやっぱり「間宮」は必要な存在で、その姿を、西森さんのお言葉を借りて言えば「2人の背中に間宮が見える」ことが重要だったんだと思います。

 

だからこそ間宮の存在をなかったことにしようとしていたり、出す必要がなかったという人の気持ちはわからないし、逆に間宮が大切だから加々美に負の感情を抱く人の気持ちもわからない。有賀にとって、シン、間宮、加々美、この3人が居なければ今の有賀は居ないし、この感動は生まれない。

 

ちなみに間宮の肩を持つつもりはありません。人間なので50:50に人を愛することはなかなか難しいです。どちらかというと、これだけのものを見せられてしまっては、加々美のことを好きになってしまう。有賀と加々美、はちゃめちゃに好きなメサイアなので二人にはこれからもずっと…悠久の刻を生きて欲しい、二人で。でもそこから、間宮の記憶を消す必要はないんです。

 

あの本当、シナリオについて文句を言うオタク、自分まったく理解できないんでボロカスに言いますけど、あなたが好きなそのキャラを構成する上で不必要な要素って何ひとつ無いはずなんですよ。全てがあったから今がある。物語に限らず人間みんなそうだと思います。だからちょっと何言ってるかわかんないっすね。

 

発言は自由だと思う。でも思いやりは持っていたい。

 

感動している人間の前で文句を言って、感動して泣いている人間のことを「軽い」などと言ったり傷つけたりする人間が無理すぎる…。それぞれの意見があるのはわかるけど、反対の意見を持つ人間の心まで傷つけるのはいつだって地雷を持っている方。これはメサイアに限らずの話なんですけど、悠久の感想でよくそういうオタクを見てしまったのでそれだけが悲しいことでした。誰も悲しまなくていい世界が訪れますように。

 

メサイアって、「悪役」がいない物語なんですよ。

どのキャラクターも大切にした上で紡がれている。

何を不満に思うのか…。

 

 

 

 

 

愚痴は終わり!

さて、メサイアのいいところ。

 

脚本の緻密さ、演出のこだわり、芝居の繊細さ、気付くたびに脱帽します。ひれ伏す。本当にすごい。語彙力がないのでうまく伝えられないんですけど、本当にすごい。

 

全作見てくれ、見てもらえればわかる。

 

 

 

そして今回の悠久で一番強く感じたこと。

ほんっっっっっっとうにこの作品に関わる全ての人間がメサイアという作品を愛してくださっている。

今までもずっとそういう作品だとは思ってきましたが今回より強く感じるようになりました。

 

舞台のカテコでよく役者が言う「キャストのみなさん、スタッフのみなさん、そしてお客様」への感謝。定型文なんですけれど、定型文に感じない真摯さがあるんですよね、メサイアって。これだけは盲目じゃないと思います。だってそうじゃないとこのクオリティの舞台は作れない…。

 

杉江さんが泣きじゃくりながら、音響、照明、映像、メイク、衣装…スタッフさんひとりひとりの名前を、稽古場でも呼んでいるであろう“愛称”で呼びながら、感謝を述べている姿は、作られた物語以外に対して感情が死んだ私の心にも久しぶりに光が宿るくらいに印象的に残っています。

支えてくれるスタッフが素晴らしい、それを信頼して全力を尽くせる現場なんだなあと改めて感じました。

 

表に立つ人間が、裏で支えてくれている人の名前を出す作品にハズレは無いんですよね。

 

 

 

それから、西森さんの挨拶の中で出た言葉で、すごく印象的だったものがあります。

実際に言っていた言葉選びとは少し違うかもしれませんが

 

メサイアって作品は、関わる人間が誰一人、作品を私物化しない奇跡の現場なんです」

 

っておっしゃっていて、ああ、だからこんなに素晴らしい作品ができるんだなあ、と。

(クソ演出家たちに煎じて飲ませてやりたい)

 

作品を一番私物化しがちな演出家がそう口にしている。すごい説得力ですよね。みんなで力を合わせて〜なんて簡単に言いがちですが、この作品は本当にみんなで力を合わせて作られている…。全力をぶつけあっているんだなあと思います。客席側にもそれが伝わってくる。

 

井澤さんや杉江さんがメサイア期間によくおっしゃっていた、「若い役者にここまで骨太な芝居をさせてくれる現場はなかなか無い」というお話。

お二人が出演される前から作品が好きだった身としては、これ以上にない褒め言葉だなあと思っていました。

初演からインパクトのある作品ではありましたが、ここまで成長したのは今まで書いてきた通り、素晴らしい奇跡の繋がりがあったからなんだと思います。

 

そういえば、サリュート役のジェームスさんの挨拶で、すごく心に残っている言葉がありました。

メサイアの出演が決まったとき『やべ〜、登竜門だよ』って(割愛)」

とおっしゃっていたことです。

 

メサイアって登竜門だったんだ…?って、それは見てきた側の意見なんですけれど、もしかすると役者界隈では「出演したい舞台」なのかな、と。

メサイアって、それなりに場数を踏んできた役者さんだったり、芝居を見込まれて選ばれた役者さんが多いのであまり登竜門っていう意識がなかったんです。

登竜門っていうと初舞台の役者が大勢いるテニミュのイメージが強かったので。

 

でもなんかいいですよね、登竜門って。メサイアがずっとずっと続いて、いつかはそう呼ばれることが当たり前になる時代が来るのかなあ、なんて考えたりもしました。

「登竜門」って言葉に負のイメージを抱く人もいるとは思うんですけど、でも確かに、メサイアに出た役者さんたちみんな圧倒的に成長していくじゃないですか…。この人にこんな秘めたる可能性があったんだ…と何度思ったことか…。

 

メサイアは、当て書きと言ってもいいほどに役者に寄り添ってストーリーと役が作られる。フィクションと現実の境界が曖昧になると、見ている側も、見せている側も感じている。だからこそ、メサイアではその人の魅力が最大限に発揮されてより輝いて見えるのではないかと思います。

 

 一慶さんの出演が決まったとき、インタビュー等で「やっと呼ばれた」って言っていたことも嬉しかったんですよね…ずっと出たいと思ってくれている役者がいる…。

それから一慶さんのファンの言葉がすごく嬉しかったことを覚えています。

メサイアに出ることを喜んでくれている方が多かった。そして見たあとに嬉しい感想をたくさん見かけた。作品のファンとしてはめちゃめちゃに嬉しいです。ありがとう一慶さんのファン。

 

昨今の作品って推しの出演が決まると病む、みたいなこと多いじゃないですか。ああ、通わなきゃいけないんだ…みたいな。自分もそういうときがあったので本当によくわかるんですけど。

 

そんな中でメサイアに出たいと思ってくれている役者がいて、メサイア推しが出てほしいと、羨ましいと言ってくれるオタクがたくさんいる。

暁〜悠久くらいの間にそういったものをたくさん目にしたので、すごく嬉しかったです。

 

作品が成長していってくれることが純粋に嬉しいです。

 

 

 

成長といえば、変わらないものもあるけれど、変わっていくものもあるんだなあと思った話をしようと思います。

 

それは自然とメサイアの世界に出来上がっていた「先輩」「後輩」という関係。もちろん作中で後輩キャラが「先輩」と呼んでいたりするので、そういう流れができるのは当たり前だと思うんですが、それを演じる役者自身が本気で「先輩」を尊敬して、「後輩」を大事にしていることに驚いたんです。

 

私が好きになったころはそもそも先輩後輩という概念すらなかったので…

彼らの口から「先輩たちの背中を」という言葉を何度も耳にするたびに新鮮な嬉しさがありました。

 

先輩たちが見せてくれた背中に憧れて、自分たちもああなりたいと思う、そして同時にこの作品を背負う責任の重大さを感じて覚悟をする。いつのまにかそんな流れができていて、うまく言葉にできないんですけど、むず痒いような嬉しさが、口元緩んじゃうような嬉しさがあります。

 

 そして後から入ってきた人たちが「先輩」の姿を忘れずにいられるのは、卒業していった役者自身が出ていないくても、その役は作中でずっと生き続けているメサイアならではなのかなと。

 

西森さんと毛利さんもおっしゃっていましたが、あえて名前だけでも出すようにしている。卒業したら終わりじゃなくて、現実とリンクさせながら「サクラたちはこの世界のどこかで生きている」 ことを感じさせてくれる。

 

代役がきかない作品。

最初はまおくんの引退からそういう流れができたのかもしれませんね。当時は「もう少しこの4人を見ていたかったけれど、卒業しても仕方がないことなんだ」と受け取っていましたが、健斗くんが休業したときもずっと待っていてくれた、廣瀬が声優に転向するときも出演できなくても一緒に卒業できる物語を紡いでくれた、、、。

 

役者に合わせて物語が紡がれていることを、明確に言葉にされたことはなかったですが

杉江さんが「もしも杉江大志が死んだら、加々美いつきが出てくることは二度とない。」ってはっきりとおっしゃっていて、確信が持てました。

 

もうなんていうか、好き、愛してるって叫びたいくらいこの作品が好き。

ありがとうしかない。

 

あと、自分自身ものすごくひねくれているし頭も悪いんですけれど、メサイアに触れると考えさせられることが多いです。好きだからこそだとは思うんですけれど、フィクションの世界で語られる物語が、私たちが考えなければいけない現実ともリンクしている。「世界の平和」のことなんて考えたこともないし関わっているとも思わなかったけれど、視野が広くなるといいますか、自分の中の小さな世界に置き換えたとしても勉強になる時がある。

今作でいうと、加々美の「人が死ぬって、大変なことなんだよ!!」という叫びには、ハッとさせられました。当たり前なことなんだけれど、この世界観に触れていると忘れてしまっていたことだなあと。 舞台を見ていて、誰かの台詞がこんなにも胸にすっと入ってくることは初めてのことだったので印象に残っています。

杉江さんと加々美の心が真っ直ぐだから、届いたんですかね。

そう、役として発せられる台詞に対して、役者の人間性が加わる割合が、きっと他の作品に比べて圧倒的に多い。迫力を増すことが多いんですよね、メサイアって。だから引き込まれてしまう。好き。

 

 

 

 

 

悠久を観劇して、過去作品を見返して、たくさんの思い出を掘り返して改めて気がついたのは、「メサイア」という作品は、とても異色で特別だということ。

 

2.5、というくくりに入るのかもしれませんが、明確に2.5なわけではなく、小説原作とはいえ舞台・映画・ドラマで紡がれている物語はすべて書き下ろしの新作。だから次回公演は観に行くその日まで何が起きるかわからない。登場するキャラクターも原作には居ないことが多い、無知の状態で挑む2.5。

 

それでいて、2013年4月から始まったプロジェクトはもう10作品以上にも渡り、今もなお人気を伸ばし続けている。

 

単純にすごいことだと思います。

 

ずっとこの世界を見ていたい、触れたことのない人には是非一度でいいから、観劇してほしい。自信を持ってオススメできる作品です。

 

 

 

長々と、話があっちにいったりこっちにいったりする読みづらい感想を書いてしまいましたが、ここまで読んでくださった方がいるのであれば、本当にありがとうございます。

 

悠久期間中に、さらにメサイアのことを好きになって好きすぎてどうしようもなかったので、どうして好きなのか、自分の中で整理したかっただけなんです。

 

同じ気持ちの方がいてくれたら嬉しいなあ。友達になってください。

 

 

 

 

 

キャス変について

 

 

2.5だと特に、、、続編があるものだと必ずついてくる「キャス変」という闇ですが、

 

本当にキャス変が嫌いです!

 

強い思いなので目立たせておきました。

 

とはいえ、新しいキャストさんになろうと好きな作品であれば見に行きますし、作品自体が好きになっていればキャストさんが誰になろうと、頑張ってくださっている様子が見れれば応援します。

それはそれとして楽しむことができます。

 

でもどうやったって初めて目にしたものに勝ることはありません。

 

舞台を見ているその瞬間は、変更後のキャストが相当な解釈違いでない限りは、高揚感でいっぱいになりますが終わってから過去のキャストを思い出して虚しくなったりします。嘆いても仕方がないことなんですけどね。

 

多分あれ、生まれたばかりのヒナが初めて目にしたものを親だと認識して追いかけるアレ、あの法則。初めて見たものが自分の真実になってしまう。単細胞なので。

 

もちろんテニスとか、ああいう代替わり制が確立している作品に対してはそれが醍醐味と言っても過言ではないと思いますし、終わりがあるからこそ美しい物語だと思います。まあ過去に縋ってはいるんですけどね。

 

 

 

キャストを変えてまで続きをやる意味あるか?これ?みたいなときありません…?話題性や評価、数という目に見える結果が前作を超えていくのであればわかるんですけれど。

 

数多く存在する、原作ありき、キャス変ありきのシリーズもの舞台で

 

初代に勝ったことのある舞台って存在するんですかね?

 

(あったら是非おしえてください!)

 

 

続けることに意味がないとは言いませんし、もちろん、次作からその舞台を知って好きになってくれる人もたくさんいるんだと思います。結局はファンが入れ替わるだけで続いていくのかもしれない。

 

それに、役者それぞれがどんどん忙しくなってスケジュールがとれないことも、もちろんわかっています。それは本当に喜ばしいことですよね。推しくんもそうなので、悲しい反面嬉しさもあります。

 

でもやっぱり

 

あの時のキャストで観たい

 

と泣きたくなるときがある。

 

ひどくわがままな話なんですけれど、こう思ってしまうことは罪なんですかね。

 

若手俳優って当たり前にキャストが変わる。

どうしてなんだろうか。

もう1つの草鞋である声優ではキャス変なんて起きたら一大事ですよ。本命が役から外されたら正直気が狂います。ドラマCDからアニメになる時変わっただけでも発狂しそうなのに。

 

 

 

今日もこの記事を書きながら

 

好きすぎる某ミュージカル2作目のCDを聞きながら懐古厨をしています。

 

つらい。

 

 

 

 

その点、メサイアはいいぞ!!!!!!!死んでもキャス変しないからな!!!!ありがとう!!!!!!!!!!

 

 

 

 

推し事と呼べるのかは謎。

 

 

前記事にも書いたかもしれないのですが、自分はもう、推しの全てを追いかけるほどのオタクでもないし、たとえ推しが出ていようと自分が行きたいと思う作品にしか行かない、過去の自分が聞いたら怒りそうなオタクライフを送っている者です。

 

 

推しがデビューしてから数年は、それはもう狂ったかのように…どんな小さいイベントも、どんなに興味がない舞台も、地方でもどこへでも追いかけていました。当時は学生で動きやすかったということもあります。

 

社会人になり物理的に追いかけられないことが増えてから、最初は悔しかったりしましたがだんだんと「別に行かなくても好きなままだし、どうでもいいな」と諦めがつくようになりました。

 

それと同時に、一生懸命追いかけていた頃の精神状態はどうかしていたな、と気付きました。

 

自分は「推しだけがみれればそれでいい」人間じゃなかったことには薄々気づいていたんですが、このとき確信に変わった気がします。

 

推しくん、ありがたいことにデビューから今までずっと、たくさんのお仕事をいただいて毎日忙しそうにしていたので、それを追いかけるのもまた、大変でした。

 

それだけお仕事の数が多ければ、出演する舞台のジャンルも様々で…

 

この界隈で話題になる人気作品から、小劇場の客寄せパンダ、大御所俳優が勢ぞろいの舞台でほんの脇役、、、

 

でもやっぱり、自分に合わない作品もあるわけです。推しくん、はちゃめちゃにいい奴なのでどんな些細な仕事にも真摯に向き合い、全力で演じているからこちらも全力で見に行かなければならない。

 

でも、作品自体が自分の肌に合わない。それはストーリーだったり、推しくんが演じている役だったり、はたまた舞台のクオリティの低さだったり、運営に気にくわないことがあったりと様々でしたが、そういうことがあるたびに疲れてしまいます。

 

自分もよく言うし、よく言われていることですが、

「行きたい」から「行かなきゃ」に変わったときが潮時だと、、、

 

興味がないものに対して「行かなきゃ」って思うことって、本当にしんどいんですよね。

しんどくないし、それを生きがいにしている人もいるかと思うんですが、自分はしんどいと思ってしまうタイプです。

 

それでも、見に行けば推しくんは可愛いし、かっこいいし、来てよかったと思う(思うようにしている)んですけれどね。

 

 

 

今や、本気で追いかけている人からみたらただの茶の間状態ですが、自分的には幸せなオタクライフを送れていると思っています。

 

見に行きたいと思う、信頼できる作品に推しが出る。

 

そのときしか見に行きません。

これは…自分には合わなそうだな…と思ったら、推しくんには申し訳ないけど、誰に言い訳するでもなく、見に行きません。

 

 

一度離れてしまったときみたいに、疲れ果てて

推しくんのことを「どうでもいい」と思いたくないので。

 

 

見に行きたいと思った作品で見る推しくんは、やっぱり格別ですね。

どうせなら一番輝いている推しくんを見たい。

一番輝かせてもらえている推しくんを見たい。

 

 

昔は、推しくんのどんな小さな仕事でも応援してお金を落として、その場所にいることが推しくんのため!推しくんを本気で好きな証!などと思っていましたが、別に私が見に行かなくても推しくんは成長するし、世界はまわる。売れてない人だったら話は別かもしれないんですが、たくさんのファンがいて仕事が途切れない推しくんにしたら、私の存在なんていてもいなくても同じようなものなのです。でもそういったそぶりを一切見せなくて一人一人を大切にしてくれる推しくんが本当に大好きなんですけれどね!

 

 

 

過去の自分が聞いたらブチ切れそうなことをつらつらと並べていますが、そういった応援の仕方もあるんだろうな、と気づきました。

 

でも多分自分は推しを見るために舞台に行っている」んじゃなくて「舞台を見るために推しを作っている」タイプだったので、きっとこれが最良の選択だったんだろうな、と思います。

 

はてなブログを徘徊していると、このパターンの人間って少数派なのかな…と思うことがあるんですが、もし同じ気持ちの人がいるならば、どう折り合いをつけているのか是非教えていただきたいです。

 

 

 

 

舞台 B-PROJECT

いろんな意味で話題のやつです。

 

かなり素直な気持ちを吐露するつもりなので

先に言っておきたいのですが、

 

B-PROJECT原作(原作といっていいのかわからないジャンルですが)企画自体のファンです。

 

それと同時に、Bプロが生まれるよりずっと前から、若手俳優のオタクであり、舞台やエンタメが好きなオタクの意見です。

 

偏見もあるかと思いますがいちオタクの抑えきれない爆発した何かなのでぬるい目で見てください。

 

 

 

まず結果からです。

結果としては賛否両論、最高と言っている人もいれば、最悪と言っている人もいる、ここまで分かれる舞台も珍しいなという印象です。

 

そんなことはさておき、気に食わないことがしぬほどあったからはてなぶろぐを開設してまで書いているので、気に食わないことをどんどん述べていきたいと思います。

 

 

 

まず舞台化の発表時からです。

イベントにて発表され、その後のツイッター予想通り大荒れ。

でもこちとら飽きるほどその様を見てきたので、「いまここで『舞台なんて認めない』」と言っている人間ほど見に行ったら「舞台を見たことがなかった」だけで

見終わってから「舞台よかった〜〜〜😢✨」とか言い出すんだろうなって…

 

予定調和でした。

 

頼むオタク 毎度毎度毎度 見る前から文句を言うのはやめてくれ 見てから言ってくれ。

見てからクソだったら私もクソだった!っていうから…。

 

舞台化が発表されたときも、なんならちょっとワクワク感というか、クソな舞台も山ほど見てきたけど、良い舞台も山ほどみてきた、その良い舞台になってくれたら嬉しいし、舞台に興味がない人も嫌悪感がある人もこれを機に好きになってくれたら嬉しいと思った。

(正直イベント時発表されたキャストの時点で「ぉゃ…?」と思ってはいたけれど…)

期待はしてました。

 

ところがどんどん雲行きが怪しくなります。

 

 

 

まず、とにかく出演キャストが炎上する。

もう途中から何人燃えようが火は火って感じでどうでもよくなったので正確な人数は覚えてないですけどとにかく炎上した。

すごい、ここまで燃えてるの初めて見た。

 

いま話題のガチ恋俳優沼学級会でもよく言われていますが、ガソリン追加して燃やした方にも非はあるけれど燃やされる原因がある方にはもっと問題があると思うんですよね、身の振り方に。火のないところに煙は立たないっていうじゃないですか。まあ推しじゃないんでどうでもいいんですけど。そもそもこの舞台に推し出てないんですけど。

 

(炎上した人間の被害者ヅラって本当に腹立ちません?それにガソリン撒いて燃やそうとは思わないですけど、自分にも非があるのに「こっちだって人間なんだよ」といった態度で逆ギレとか本当に勘弁してほしいです。作品を背負っているという意識がなさすぎるプロ(笑)が地雷です。作品の名を貶めることがあるのに自分勝手なやつだなとつくづくおもいますね、公演中や稽古期間なら尚更)

 

もちろんここで、より不信感を抱き舞台に否定的になったBプロのオタクは多かったと思います。仕方がないことです。

 

仕方がなくても、好きな作品が外野からまで作品ごと貶されるのはどうしても悔しかったです。

 

なぜもっと慎重に舞台化してくれなかったのか。

なぜもっと良いキャスティングをしてくれなかったのか。

どうして公式がこんなにもクソなのか(のちに書きます)。

 

いいキャスティングをしてくれなかった、のではなくて、できなかった、のだと思っています。

近年の2.5ブームによって、炎上しない・賢い・演技ができて・顔も良い・歌も歌える・ダンスも踊れる、そんなカースト上位の俳優は、やはりそれだけの人材を揃えることができる人気舞台にとられてしまうからです。

慢性的な良い役者不足。

 

これを頭ではわかっているのにどうしたって舞台化のたびに期待してしまうんですけど、多分2.5という言葉が流行りだす前からの若俳オタクに多いんじゃないかと勝手に思ってます。今で言う2.5つったらテニスか忍者かチャリか、そんな時代。

 

この時代に漫画アニメ原作の実写化および舞台化が発表されると、だいたいがこぞって知っているキャスト・人気キャスト、だった記憶がわたしにはあります。

なぜなら2.5の母数が少なかったから。それに対して俳優の数は潤沢だった…。

いつも「これも見に行かなきゃ〜;;」と言っていた記憶があります。そして見に行くとやはり、どれも充実感のあるものでした。2.5が流行るまでは。

 

この問題もどうにかしてほしいです。ばかすかやりゃいいってもんじゃない…

大切にしてくれ…もっとも良い形でつくってくれ…といつも願っています。

 

 

 

話はそれましたが、そんなこんなで募る不信感。

 

 

それと同時に炎上するアプリゲーム。

すごい。違うコンテンツが同時進行で炎上。すごい。

(某トップ頼む黙ってくれと100万回くらい思った)

 

SNSを上手に使えない俳優と演出家とプロデューサーはSNS使わないでほしい。

 

でも好きなんです。とにかくBプロが好きなんです。企画内容も、設定も、キャラも、声優さんも、好きなんです。

 

だからどうにかいい方向へいってほしいと今でも願い続けています。

 

 

 

願い続けていたのでいろいろ思うところはありましたがもちろん観ました、舞台。

 

ぃゃ…ぅん…………、、、舞台化といって毛嫌いしないでほしい、せめて見てから叩いてほしい><とか善良なオタクのツラして言ってたけど、、、

 

これで最高とか言ってる人、正気…?

 

いやわかるんです!!!!わかるんです!!!!!

キャラがかわいくて、本当に 推しキャラかわいくて、生きてる、動いてる、、、って思うし、Bプロの存在自体が「結局何をやりたいんだよ」ってくらい不明瞭すぎるからシナリオがついて動いてるだけでも奇跡!みたいな気持ちあるし、「Bプロのファン」目線で見たらすごくありがたみのある作品だったんです!!!!!

 

でも自分は同時に舞台のオタクでもあるので、舞台のオタク目線で見たときに

こんなに完成度の低い舞台ひっっさしぶりにみた、初めてかもしれない。

って、いうのが 正直な感想です。

舞台自体まで褒めている人は、多分舞台にそんなに触れてこなかったんだろうなっていう印象です。もともと舞台が好きで楽しみにしていた人間ほど、「どうしてこんなことに」と悲しんでいた印象です。

 

でも役者さんはがんばってるのわかるし、炎上してた子もそうでない子もいま自分にできる精一杯を魅せてくれて、キャラと向き合って一生懸命愛してくれたってことはわかります、贔屓目ですけど。若手俳優という大きなくくりに対する希望ですけど。

 

 

・見てから感じた悲しいこと1つ目

自分は全公演見に行っているわけではないので、見に行った方のツイートによる把握ですが、「今日はマイクの調子がよかった」とか「今日は○○のパートちゃんと聞こえた」とか言ってたんですよ。

おかしくないですか?

マイクって音拾って当たり前じゃないんですか…?セリフが聞こえないとか歌が聞こえないとか、一時的な音声トラブル等がおきてしまう舞台は何度か遭遇したことはありますけど、そんな慢性的に音が拾えない舞台って、あります?どんな機材、どんなスタッフを使っていたらそんなことになるんですか…?むしろ俳優の声自体が出てないんじゃ…?しかも銀劇で。

 

・2つ目

舞台といえど口パクなし、すべて生歌で激しいダンス付きのライブパートが大変多く、ほとんどライブのような状態でイヤモニがない。

くそ素人の意見なので「くそ素人が!」って思うかもしれないですけど、ミュージカルとはまた違った歌唱方法じゃないですか、アイドルの歌って。

それを地下みたいな小さな箱ならまだしも、あのキャパでイヤモニ無しで、複数人ユニットで、ダンスをしながら生歌、、、構成にも問題があると思いました。それをできる技量を持ち合わせた役者じゃないなら役者のレベルに合わせてほしかった…。

(見た人ならわかると思うんですけど、キーも調も全く異なる2つの曲を交互に重ねて歌う高度な技を披露…いや…酷…)

そりゃトチるしズレるし、音も外れる。音が外れるのはイヤモニのせいじゃないかもしれないけど。

 

・3つ目(というか本題)

 

無料招待の舞台ってなんだよ

 

いやほんとこれ、ご存知の方も多いかと思うんですけど。

 

Bプロも含まれている乙女向けコンテンツの課金ファンクラブがあるんです。

そちらに登録しているんですけれど、突然の「無料招待のご案内」というメール。

 

 

 

↓添付リンクに書かれていた文言そのままコピペしますね↓

 

必ずご確認ください!

※こちらはLOVE&ART会員の方限定で個別にご連絡させていただいております。

公開情報ではございませんので、他人への譲渡やSNS等への情報書き込み等は固く禁止させていただきます。

 

※違反が認められた場合は

会員の解除ならびに今後イベントへのご参加をお断りさせて頂く場合がございます。

 

 

 

 

 

…は?

 

 

このメールが来たのは公演が始まってから、8月1日です。

つまりは、この無料招待の公演に以前からお金を払って見にくる予定だったお客さんもいたわけです。

 

開放される席は「関係者席」で、銀劇の関係者席っていったらなかなか良い席ですよ。つまり正当にお金払ってる人が、無料で見に来ている人より後ろの席で見ているんです。

 

しかも無料招待枠は平日3公演。

いやただ埋まってないだけやんけ。

 

せめて、せめて、たとえば、FC会員になるとそういった優遇があります、というような事前情報があればまだ納得できるところはあります。

それもこのメールなんと会員全員に届いてない。

なんなら届いている人のほうが少ないように見受けられました。

しかも平日の16時頃にメールで届き、先着。ナメてんですかね、、、。

 

 

そしてこの公式の言い草、、、信じられなくないですか、、、?

なに、良いことしてやったつもりです?ただの席埋めじゃないですか、、、そりゃあ偶然にも狙ってた公演日に無料でいけた人は嬉しかったと思います。もちろん、行くつもりがなかったけれど無料なら…と、足を運んでくれた人もいるかと思います。そこはいい。でもやり方が納得いかない。

 

公式さん、良いことをしたつもりならばSNS等での口外を口止めしなくてよくないですか????

 

むしろ、そういった優遇があるならばFCに入会しておくのもいいかもしれない、といった宣伝のチャンスでもありますよね?

何かやましいことがあるんですよね?このやり方に。

 

なんでお前に口止めされなきゃならないんじゃ

こっちからこんなFC願いさげじゃボケと解約キメてきたので私はここで大声で書き込みしますけどね。

 

 

 

 

そんなこんな、いろんな腹立つことがあった今回の舞台。

 

でもやっぱり根が若手俳優のオタクなので…

若手俳優が一生懸命、仲間同士で絆を深めて舞台をつくっている姿は好きです。

たとえそれがビジネスだったり、パフォーマンスでも、好きです。

 

だから感動もしましたし、作中で好きなシーンや、今のお芝居よかったなあと思うところも、何度もありました。

 

炎上した人も変わっていくかもしれない。変わらなければ、消えてゆくんでしょう。

みんなで切磋琢磨している姿はBプロそのもので、とても嬉しい気持ちにもなりました。

 

でも環境があまりにも悪すぎた。

もっとできたはずなのに。

Bプロを知らない人も、興味を持ってくれるような、そんな舞台になることだってできたはずなのに…。

 

結局なにが言いたいかっていうと、

 

運営、しっかりしてください!

 

以上。