わかりやすい!(はず)〜「メサイア」入門〜
世界よ、メサイアの良さに気づいてくれ。
メサイアー黎明乃刻ー大千秋楽
本当におつかれさまでした!!!
関わってきた全ての方々に感謝です。
刻シリーズが完結し、この先何も決まっていないですが、メサイアという作品は魂に刻まれいつまでも語り継がれる超大作のはずです。
というわけで、メサイアにハマれそうな人を片っ端から勧誘させてください。
作品の方向性自体が苦手な人を無理には勧誘しません。
ーメサイアにハマれそうな条件ー
・一筋縄ではいかないバディものや共依存を素直に好きになれる方
・メリバに嫌悪感がない方
・伏線回収や考察が好きな方
・厨二要素が好きor抵抗がない方
・シリーズならではの様式美に魅かれる方
・特定のキャラだけでなく物語全体を楽しめる方
・相関図の広がりを楽しめる方
・「意味がある」殺陣、激しいアクションを楽しめる方
以上に、どれか1つでも当てはまる方は、好きになれる作品だと思います。
『当てはまるよ』『ちょっと興味がわいてるよ』という方、
もしくは『前から興味があったけどシリーズが長すぎてなかなか手を出せない』という方、
『メサイアってオタクが喋ってる限りでもなんか難しそう』と思っている方、
以降くわしく簡単に説明していくので、よかったらお付き合いください。
ーメサイアプロジェクトー
メサイアという作品は、
舞台/映画/ドラマ/コミカライズ
の4つで展開されていく物語です。
原作は高殿円先生が執筆された小説です。小説は、作品の一番最初から出ているキャラクター、海棠鋭利(松田凌)と御津見珀(小野健斗)がメインのお話です。メサイアを好きになったら一度は読んでいただきたいです。
シリーズ多すぎて予習間に合わないよ〜!って方にオススメなのがコミカライズ。
高殿先生原作、ミナヅキアキラ先生作画の
《メサイアーCODE EDGEー》
こちら、ファンが見たくて知りたくてたまらなかった、舞台や映画の行間、キャラクターの過去、あのときの心情、卒業後のサクラ、全てが詰め込まれた最高の補完コンテンツとなっております。福利厚生が素晴らしい。
もちろん舞台映画小説を見たことがない方でもわかりやすく、入りやすい内容です。
なにより作画が美しすぎる。似ている。美しい。とても似ている。すごい。
発売中です!
ぜひお買い求めください!
【メサイア ―CODE EDGE―】
— ミナヅキアキラ (@mnzkworks) 2018年4月6日
コミックスがついに本日4/6発売です🔫🌸
鋭利、珀、颯真、柊介のお話に加え
描きおろし「HARUUMI」(一嶋晴海)も収録。
コードエッジ第1巻、
どうぞよろしくお願いします( ˊᵕˋ )https://t.co/IpQE9IfaGJ
#メサイア
#メサイアコードエッジ pic.twitter.com/ZOXAoAKEtx
では説明に戻ります。
ーそもそも「メサイア」って?ー
メサイアとは、公式の説明を引用すると
「ただ一人の救い人」
「魂の伴侶」
つまりこの世界においての「相方」のような存在です。
『でたでたよくあるバディもの…』って思うかもしれませんが、このメサイアという作品、これから説明することや、実際に見ていただいたらわかると思うんですが他にはない、唯一無二の関係性をつくっていきます。
それぞれが辛い生い立ちで、表の世界で生きることができなくなった人間が、簡単に言うと暗殺スパイになり、さまざまな敵と戦い、絆を深めていく話です。
そのスパイを育成する学校に通う上で組まされるのが「メサイア」。
・スパイ育成機関「チャーチ」
ここに通う生徒たちは、一度は表の世界で絶望や死を味わい、拾われた人間。
「国籍も戸籍も抹消され、代わりに“特別殺人権”が与えられる」
闇に潜み、この国に潜む闇を抹殺する。いつか「サクラ」の如く散る、その日まで。
もう表の世界では生きて行くことができない人間の集まりです。
登場人物全員の生い立ちがしんどい。
全員が主人公クラスのエピソードを持っています。
・「警察省警備局特別公安五係」通称「サクラ」
「サクラ」は「チャーチ」で育成されたスパイを表す言葉でもあります。国が極秘に作っている最終兵器みたいな存在です。
「チャーチ」に通う間は「サクラ候補生」と呼ばれ、候補生のうちに「メサイア」をあてがわれる。
自分たちでメサイアは選べません。なのでなかなか一筋縄ではいかない。
最初は喧嘩したり、殺したいほどに憎かったり、相手を想いすぎてすれ違ってしまったり、、、
チャーチで訓練されるメサイア同士は同室で過ごし、些細な日常から劇的な事件、二人がさまざまな試練を乗り越えて、互いを「メサイア」として認められるようになったとき、「卒業ミッション」に挑みます。
この「卒業ミッション」が物語の要になります。華々しく、チャーチを、そしてこの作品を卒業していく役と役者の姿を見るのが醍醐味。メサイアによって卒業ミッションの内容も、二人の関係性も、結末も、それぞれの個性があります。
今まで説明した組織と、今現在まで明らかになっている組織の関係性を大まかに図にしました(本当はもっと細かいんですけど、これさえ分かっておけば大丈夫です)
ーサクラ育成機関「チャーチ」における“鉄の掟”ー
「サクラは、チャーチについて沈黙を守らなければならない」
「サクラは、チャーチを出れば二度と接触してはならない」
「サクラは、任務に失敗したサクラを救助してはならない」
「サクラは、友人や恋人になってはならない」
ただ一人、例外を除いて…それが、「メサイア」
こちらが物語の中でとても重要となる「掟」です。メサイアシリーズ見てたら嫌でも暗唱できるようになります。物語のとても重要なシーンでこの掟が涙腺ぶち壊しにくるので是非頭の片隅にでも置いといてください。
この掟の通り、チャーチを卒業したら、「サクラ」は基本的に一人で行動することとなり、世界のどこかで自分の半身「メサイア」が生きていると信じて生きて行くしかない。自分が救えるのは「メサイア」だけで、自分を救ってくれるのは「メサイア」だけ。
(基本的にハッピーエンドが多いんですが)システム自体が捉え方によってはメリバなので、冒頭で「メリバに嫌悪感がない方」と挙げさせていただきました。(人によってはバッドエンドに感じる話もあります。)
※メリバの定義も人によって異なると思いますので、どの言葉での表現が正しいのかわかりませんが一言で言うと『つらい』話が多いです。
ですが、ただ苦しい、つらいのではなく、この世界観だからこその美しさがある作品です。ハマる方には本当にドンピシャだと思うので、今までの説明を読んで「これはいける」と思ってくださる方がいれば、以降にもぜひお付き合いください。
ーそもそも何と戦っているの?ー
物語は(明示されてはいないですが)現代社会に限りなく近いフィクションです。
「軍事協定“ワールドリフォーミング”」世界規模の軍縮に各国が調印。
世界から戦争が消えた。しかし有史以来、争いを続けてきた人間が戦争を捨てることはなかった。今でも、戦争は続いている。スパイによる、情報戦争へと形を変えてー・・・。
っていう世界観なんですけど、簡単に言うとスパイ同士の戦いやテロ組織との戦いです。物語の内容が、他人事とは思えないくらい現在の世界情勢とどこかリンクしていたりするので、フィクションでありながらリアリティ溢れる世界観になっています。
「サクラ」は、罪の無い人間をたくさん殺してまで自分たちの思想を叶えようとしたり、世界を変えようとするさまざまな組織に立ち向かい、日本の平和と世界の平和を守るため、そして自分たちの信じるもののために戦っています。
ーマジでオススメしたいメサイアのいいところー
本題。
①代役のきかない舞台
絶対にキャス変しません。そして役者の状況に合わせて物語がつくられていきます。役者が事情で出られないなら、その役が出なくても成立する物語がつくられる。
過去の例としましては
・浜尾京介さんの引退
メサイアである太田基裕さんと卒業公演として役としても役者としても卒業する場を設けられる(白銀ノ章)これが代役のきかない舞台になる始まりだったのかもしれませんね。
・小野健斗さんの休業
「白銀ノ章」直後に休業を発表。メサイアである松田凌さんとの卒業はどうなってしまうの…?と思いながらも次作は二人が出演しない作品(紫微ノ章)が上演。およそ1年後の復帰舞台が「翡翠ノ章」、これが二人の卒業公演になりました。間に次世代のサクラ候補生を登場させることで次に繋げることもできています。
(ちなみに「翡翠ノ章」の初期フライヤーは松田さんが一人真ん中に載っているもので、やっぱり一人なんだ…って思っていたところで復帰が決まり、直後に松田さん・小野さんが並んだフライヤーが出回るようになったの最高にエモかったです)
・廣瀬大介さんの転職
声優に転向されるということでいろいろあってメサイアに出演できなくなりました。メサイアである赤澤燈さん、異例の一人での「卒業公演」。出演はできませんでしたが、“二人で卒業”できる物語が紡がれています。これはもう是非「暁乃刻」を見ていただきたいです。メサイアシリーズの中でも革命といえるべき作品だったと思います。
②役と役者の融合
演じている本人たちや、製作陣が「フィクションと現実の境界が曖昧になる」と言っているほど、役と役者の融合を感じる作品です。
それは①で述べたように、代役のきかない舞台だからこそだと思います。
うまい言葉で説明できないのでとりあえず彼らの千秋楽後のブログ貼っときます。(まだ作品見てない人にはネタバレになるかもですが、作品見なければなんのこっちゃわからんと思うので大丈夫かと…)
松田凌『メサイア~銅ノ章~。』
⇒ https://ameblo.jp/matsuda-ryo/entry-11511529732.html
松田凌『それぞれの道。』
⇒ https://ameblo.jp/matsuda-ryo/entry-12071392109.html
太田基裕『メサイア 鋼ノ章 閉幕』
⇒ https://ameblo.jp/motohiro-ota0119/entry-12075716585.html
染谷俊之『メサイア〜鋼ノ章〜 大千秋楽☆』
⇒ https://ameblo.jp/someya1217/entry-12075722319.html
赤澤燈『メサイア 暁乃刻』
⇒ https://ameblo.jp/enatomoru0314/entry-12252199071.html
井澤勇貴『メサイア悠久乃刻 閉幕』
⇒ https://ameblo.jp/avex-izawa/entry-12314010193.html
他にも気になった方はブログやツイッター等々も遡ってみてください。かなりの頻度で「俺のメサイア」「僕のメサイア」って言ってるんで。メサい。
③役者の圧倒的成長
イチおたくの言葉なんていらない。
杉江大志さんのブログを読んでいただければ一番わかりやすいと思います。
推しがこんなブログ更新したら号泣する。推しじゃないのに号泣した。
杉江大志『メサイア ありがとう』
⇒ https://ameblo.jp/sugietaishi/entry-12316213336.html
ー「メサイアプロジェクト」の展開ー
いままでの作品を年表にしてみました。極力ネタバレを控えているのでざっくりとした説明です。
正直、人にステマするときにどこから見てもらいたいか、とても悩みます。
実際どこから見てもいいと思うんですけどね。気に入ったら全部見て、もう一度推しが出てるところを見てくれればそれで…前作見てるのと見てないとでは、やっぱり感動の量が違うので…!
こちらの年表を踏まえた上で、お目当ての役者さんがいる場合はどこから見たらいいのか、大まかではありますが紹介していきます。(敬称略)
→「銅ノ章」「漆黒ノ章」「白銀ノ章」「影青ノ章」「翡翠ノ章」「極夜」
→「銅ノ章」「漆黒ノ章」「白銀ノ章」「鋼ノ章」「深紅ノ章」
◎赤澤燈・廣瀬大介
→「紫微ノ章」 「影青ノ章」「翡翠ノ章」「鋼ノ章」「深紅ノ章」「暁乃刻」「極夜」
◎北村諒
→「紫微ノ章」
◎宮崎秋人
→「紫微ノ章」「影青ノ章」「翡翠ノ章」「鋼ノ章」「深紅ノ章」
◎村田充
→「鋼ノ章」「深紅ノ章」「極夜」「悠久乃刻」
◎井澤勇貴・染谷俊之・杉江大志
→「影青ノ章」「翡翠ノ章」「鋼ノ章」「深紅ノ章」「暁乃刻」「極夜」「悠久乃刻」「月詠乃刻(杉江さん主演、井澤さんは声の出演のみ)」「幻夜乃刻」
→「暁乃刻」「極夜」「悠久乃刻」「月詠乃刻」「黄昏の荒野」「黎明乃刻」
→「月詠乃刻」「黄昏の荒野」「黎明乃刻」
◎近藤頌利
→「黄昏の荒野」「黎明乃刻」
◎橋本真一・山本一慶
→「暁乃刻」「極夜」「悠久乃刻」「月詠乃刻」「幻夜乃刻」「黄昏の荒野」「黎明乃刻」
◎山田ジェームス武・宮城紘大
→「暁乃刻」「極夜」「悠久乃刻」「幻夜乃刻」「黄昏の荒野」
◎中村龍介・玉城裕規
→「銅ノ章」〜「極夜」まで全部
そう、ここで言いたいこと!
メサイアって、スポットが当たるのはチャーチ側だけではないんです。敵であったはずの人間たちの物語にもスポットがあたります。
三栖公俊(中村龍介)と周康哉(玉城裕規)、この二人最初は「評議会」というテロ組織に所属していました。なので最初は“ただの敵”に描かれているんです。そこからの展開がすごい。
実は、一番最初の作品から「極夜」という二人がメインとなる外伝まで唯一作中でずっと動きがある二人。
この二人に限らず、敵であろうとその中でのドラマがあります。
それもまた、オススメしたいところのひとつです。
長々と綴りましたが、少しでも興味を持っていただければ幸いです。
絶対に損はさせません。
新たなファンをお待ちしております。
とにかく見てください!!
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